8月30日で京都鉄道博物館の工事により閉館することになった梅小路蒸気機関車館に行ってきました。 「梅小路蒸気機関車館」としては閉館ですが、来春には京都鉄道博物館の一部となり再び訪れることができます^^
さよなら展が行われていました。
ずらりと並んだ蒸気機関車! 閉館までは車庫から頭を出した頭出しと旗を掲げて展示がされていました。
一両ずつ撮っていきました。 まずは7100形。交通科学博物館で保存されていたのが記憶に新しいですね。 北海道初の鉄道である官営幌内鉄道開業時に導入された機関車で、7105号機の愛称は義経号です。 1880年製でアメリカ産まれです。梅小路の中で一番古い蒸気機関車です。
B20形蒸気機関車 戦時設計の入換用機関車ですが、10号機は戦後の1946年産まれです。 2002年に開館30周年を記念して動態化されました。
1070形蒸気機関車 頭出しはされていませんでした^^; 1070形は元は1902年に東海道線全線開通用としてイギリスで製造された6200形機関車で、支線や入換で使いやすいように改造したのが1070形です。 2009年に日鉄鉱業から譲渡され、梅小路で展示されています。
9600形蒸気機関車 1913年から初代9600形の改良型として製造された機関車です。 9633号機は1914年製で、末期は小樽築港機関区に所属していました。
C62形蒸気機関車 言わずと知れた蒸気機関車ですね。2号機は小樽築港機関区から来ました。 つばめマークが特徴ですが、特急つばめを牽引することは他のC62よりは少なかったんだとか・・
隣には1号機が^^ 1号機は1967年に広島第二機関区で引退し、1994年に梅小路に来るまでは広島鉄道学園内で保存されていました。
C62同士の並び、いいですね~。 配置されていた場所が違うこともあり、色々と違いが見られますね。
C58形蒸気機関車 ここでは1号機が保存されています。秩父鉄道のパレオエクスプレス(363号機)やJR東日本のSL銀河(239号機)で同形が現在も運転されていますね。 1号機もC57 1号機と共にSLやまぐち号で使用されていましたが、ボイラー老朽化などによる故障続出や当時の国鉄の財政事情もあり1984年に静態保存となりました。
D50形蒸気機関車 貨物用の機関車で、登場時は9900形でした。1928年にD50形に形式変更されました。 140号機は1925年製で、末期は筑豊本線などで活躍していました。
D52形蒸気機関車 こちらも貨物用蒸気機関車です。戦時設計の蒸気機関車ですが、468号機は戦後の1946年に落成しました。 D52形は492両が5社の車両メーカーと2箇所の国鉄の工場で分担して製造される予定でしたが、終戦により285両で製造は中止されました。
C59形蒸気機関車 幹線旅客用蒸気機関車です。 164号機は末期は糸崎機関区に所属し、呉線で急行「あき」の牽引などで活躍しました。
C53形蒸気機関車 1928年に製造された機関車です。C53形の保存機はこの45号機のみです。 鉄道省唯一の日本製3シリンダー型蒸気機関車としても有名ですね。 主に「つばめ」など東海道山陽線で特急、急行列車の牽引に使用され、1950年に梅小路で現役を引退。鷹取工場で教習用として使われ、1962年に交通科学博物館で保存されました。梅小路には蒸気機関車館開館した時・1972年に戻り、保存されています。 唯一の保存機、弁天町から来た車両の1つだけでなく、交通科学博物館、梅小路蒸気機関車館、そして来春開館する京都鉄道博物館の3つの博物館の開館に立ち会わせた凄い蒸気機関車なのです。
C51形蒸気機関車 超特急「燕」を牽引したことでも有名な蒸気機関車ですね。 実はお召し指定機で、お召し列車牽引回数は1928年から1953年までに何と104回という大記録を残しています。 その功績もあり239号機は保存となったのですが、新潟鉄道学園でボイラーを切開して教習用として展示されました。1972年の梅小路入りが決まり長野工場で整備されたのですが、静態保存前提だったので切開したボイラー周囲の新製だけされました。なのでボイラー内部は未復元、切開展示時代のままかと思います。
C56形蒸気機関車 SL北びわこ号の運行が終了したためか、HM付きのままで展示されていました。 160号機も動態運転引退が発表されましたね・・。
20周年記念HMが撮れたのはラッキーでした^^
SLスチーム号の運行を終えた8620形が転車台に乗りぐるっと回りました^^ ちなみにこの転車台、大戦中に京都が原爆投下候補になっていた際に投下目標になっていました。
8630号機は1914年製で、末期は弘前機関区に所属し主に入換、たまに五能線の列車の牽引でも活躍していたそうです。
梅小路の見所は蒸気機関車以外にも色々とあります。 まずはこのSLスチーム号用の客車。 1990年に大阪の鶴見緑地で開催された花博の際に義経号と共にJR西日本の会場内の交通「SL義経 ドリームエクスプレス」で使用された客車です。 当時は3両でしたが、ここでは2両が使用されています。残りの1両は個人に売却されどこかで保存されたとか・・今も現存するかは不明ですが^^;
良い位置に8620形が来たので一枚
休憩室として使われている50系客車オハフ50 オリジナル塗装で比較的オリジナルに近い形で保存(になるのかな?)されているのは珍しいかなと。
鉄道ファンなら思わず撮った方も少なくないはず。 構内の入換用のDE10です。国鉄色なのがいいですね。
工事の事もあってか何両かは館外の留置線にいました。 まずはオハ46形
後ろに続くのはC55、C11、D51形です。 C61とD51 200号機は整備中のため解体されていました。
切り離されて留置されているC61の炭水車には外した部品が・・
館内からはチラッと工事中の博物館の様子が見れました。 見慣れた80系電車の姿が・・
模型展示で注目なのはC63形の模型ですね。 設計図も出来てあとは製造と思ったらディーゼル・電気の時代になって蒸気機関車を新造する必要が無くなり製造されること無く幻となった機関車です。
最後に梅小路蒸気機関車館の展示館になる旧二条駅舎を。 1904年に現在の山陰線京都~園部間を建設した京都鉄道が本社を兼ねて建設した駅舎で、準鉄道記念物に指定されています。 「京都鉄道博物館になったら解体される」と思われている方が居られるそうですが・・博物館完成イメージ図にもありますし、解体はありえないのでご安心を^^;
こちらの看板は「京都鉄道博物館」に変わるでしょうから見納めになりますね・・。
フェンスの向こうに搬入された0系とC62の姿が^^ 京都鉄道博物館では3両のC62が保存されることになりますね。
京都駅に戻ると381系の姿が^^ これを撮って帰宅しました。
以上で報告を終わります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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